私たちの業界でも、オーガニックフラワーなどのステナブルな花卉生産に取り組んでいる生産者は多くいますが、それでも、多くの薬剤や肥料を使って化学的に、そして工業的に速成栽培される花に関連する環境破壊は、自然が維持している微妙なバランスを脅かしています。
グリーンワイズは、工業的な花や植物の生産に関連する問題の認知度を上げ、消費者の花を買う際の意識的な変化をもたらすために、グリーン・ワイズ イタリーのショールームにて、Brera Design Days 2019 の会期をもってオーガニックフラワーアレンジメントを作るワークショップを開催しました。
子供向けのワークショップ「花ってどんな構造しているの?」と題したワークショップを、Bruno Munariの長年の協力者であるBeba Restelliを講師に迎えて開催しました。
子供たちに与えられたのは花1輪と画用紙。様々な種類のオーガニックフラワーを用意し、その中から子供たちに一人一輪ずつ、好きなものを選んでもらいました。花の色、香り、花びらの形だけではなく、花冠の内側、茎、葉の形やテクスチャーなども時間をかけて観察し、1つ1つの個性に目を向けます。
花の部位の説明だけでなく、オーガニックフラワーなので安心安全に触れることができることや環境問題のことなどについても伝えながら、最後には花を手で分解し、それぞれのパーツを更に細かく観察しながら、画用紙の上に自由に並べ、アレンジメントを作りました。
日常の中でも繰り返し触れてもらえるように、画用紙と分解した花はお土産としてプレゼントしました。
普段よく花を目にしているミラノの子供たちも、実際にお花を手にとって分解してみよう!と言われた時には驚きながらも、とても楽しそうに花弁を一枚一枚丁寧に並べていく姿が印象的でした。
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What does a flower look like?
Photo | Riccardo Dogana