玉川髙島屋S・Cのグランパティオ、メインエントランス、プラザのお正月装飾です。
【本館1F グランパティオ】
2800角の枡1台で、「松の盆栽」をしつらえました。
設営は、12月29日の閉店後。
玉川髙島屋S・Cのメンテナンススチームもくわわり総勢17名、5時間で完成しました。
黒松と梅は根付き。ボケ、ロウバイ、若松、椿、菊は、切り花。尾長鶏の細工をとまらせるデザインにあわせ、「門かぶりの松」という差し枝が横にはりだした黒松を用意しました。
「門かぶりの松」は、日本の伝統家屋では格式を表します。
椿は、落花が嫌われることもありますが、古代は神の依代とされ、春を告げる木であったことをふまえ、迎春にふさわしい花として提案しました。
椿と若松は、重箱の詰め物をイメージし、上面がフラットになるよう挿しました。2階の回廊を歩くお客様からの目線を意識したものです。
【本館1F メインエントランス】
メインエントランスは、盆栽の五葉松を中心に迎春の庭をしつらえました。ショーウインドウを目隠ししないよう高さを抑えながら、エントランスにふさわしい華やかな演出を心がけました。新年の初売り、1月2日に梅の花が開くよう、年末に温室でつぼみの調整を行いました。
盆栽は、枝ぶりが見える向きが正面。
しかし、盆栽は背も華やかです。庭の裏側にある地下への階段を降りるお客様に盆栽の背も愛でていただけるようしつらえました。
【南館1F プラザ】
プラザは、すだれ状に組んだ竹を天井から吊るす装飾を施しました。
どの方向から見ても竹の重なりが美しく見えるように何度もバランスの調整をくり返しました。
シンプルに見えながらも、繊細でごまかしがきかない分、この装飾に最も時間がかかっています。